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堀川の心

堀川は、川沿いを歩けば、さまざまな光が溢れている。
光には、川が生きる心が、人が生きる心が、激しく確かに交差する。
今の堀川は、人の生きる心を離れ、人の我儘の日常があからさまに川に向かい、醜く、そして確かな杭を打ち込む。
黒く光る堀川、黒く荒む堀川。

堀川は、魚が生きられない川。
遠い清流への戻り。

今年(平成20年)2月下旬から、夥しい数の白い腹。
流れにまかせ、20〜30センチの魚。
魚はボラ。
私が最初に気づいたのは、3月2日。
川沿いを歩けども歩けども、夥しく白い腹が。
過去の写真を見れば、8日前の2月23日にも写っていた。
新聞報道によると、名古屋市公害対策課はボラ大量死の原因は酸素不足と推測。
有害物質は検出されていなく、潮の干満によって川底のヘドロが巻き上がり一時的に酸素不足になったのではないかと。
昨年9〜12月の水質調査では、生物化学酸素要求量は、1リットルあたり2.3〜1.6ミリグラム。溶存酸素量は、同じく7.9〜4.3ミリグラム。

2つの意味で思いもしなかったできごと。
恥ずかしいことに、堀川にこんなにも魚がいたとは知らなかった。
そしてちょっとしたメカニズムで、生が数千と失われたこと。