思い切って、ボストンへの旅。2回目の海外旅行。

1月30日、息子からのメールでいきなりボストン行きを誘われ、レッドソックスの松坂を見に行くことになりました。
楽しかった大リーグの観戦旅行記を、半ば備忘録の形で。
2007年4月15日 啓

4月 8日 出発前日
東京で
ゆっくりと。
新幹線で東京へ。 スーツケースを東京駅のコインロッカーへあずけ、目指すは国立新美術館。 「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900−2005」で、 マン・レイの「黒と白」、ウィルアム・クラインの「ニュー・ヨーカー」など写真界のセンセーショナルな名作と、 絵画ではアメデーオ・モディリアーニの「デディーの肖像」が小首を傾げたしっくりとどこか物憂げな表情に魅せられて。 藤田嗣治も陶磁調のマティエールに感動。 その後にはネットの友達のmasukoさんが出展している「第66回創元展」へ。なんと1千点に及ぶ夥しい絵画たち。 にこやかなmasukoさんともお話ができ、それぞれの作者の気迫を楽しみましたというかその迫力に圧倒されっぱなしでした。 masukoさんは、心和む「プライベートな空間 2007」。シックな紫が目に焼きついています。
次には、新宿三丁目、新宿ゴールデン街劇場に。パントマイムの真実ちゃんの「時間、時間! 加納の小一時間!! 〜ゴールデン街よ。 いいから小一時間ばかし俺色に染まれ。」。 ぅぅぅ〜ん、長い演題。それだけ真実ちゃんの気持が入ってるんだ。 コキュな真実ちゃん、白いガウンが目から離れないぞぉぉ。 いやぁ、ほんと素晴らしい、音と、光と、真実ちゃんの仕種が可愛いよ。 舞台監督の村田の朋ちゃん、本人曰く照明係とか、にも真実ちゃんの熱演終わって声かけられて、もう幸せな私でした。
夜はJR総武線で成田へ向かい、空港で携帯レンタルもして、ホテルへ。 ぉぉ、目いっぱい楽しんだアメリカ前日でした。
4月 9日 さぁ、出発。 成田空港でANAのブースでツアーの受付を済ませた後、添乗員無しのツァーでしたが、 急遽お一人前田さんが添乗する事に。注目されてるゲームなので報道陣が大勢。取材OK、NGのシールをくれ、 胸に張ってくださいとのこと。私は、もちろん取材OK。 ANAの係員にセキュリティチェックの注意点を訪ね、液体は室内持ち込めないことは知ってたけど、ゾル、ゲルもダメと聞いて、 歯磨き粉をビニル袋をもらって、その中へ。 でも同じゲルでも水虫の薬はOKと聞き、何か不合理な。100円ライターはなくなくゴミ箱に捨てました。 セキュリティチェックのゲートでは、見事ブザーが鳴って、ジーパンのベルトのバックルがダメ、ベルトを外して、再度ゲートを通りました。 ベルトのチェックをしていいですかとの台湾の女の子かな、控えめに、でも食い入るような眼差しのチェックが印象的。
いよいよANA NH12 の機上の人に。これから合計5回のフライト。 飛行機に慣れていない私には、ちょぴりと不安が。でも飛ぶたびに落ちついて。 機内食が2回、スチュワーデスのお嬢さんがたのにこやかな応対ぶりには感心することしかり。 かなりの体力勝負の働きです。シカゴで乗り継ぎ、セキュリティチェックでは、靴まで脱ぎ、UA712でボストンへ。 空港内では地元のケーブルテレビでしょうか、マイク片手のお兄さんとテレビカメラのお兄さんにインタビューを受け。 松坂とイチローの活躍を期待してると発する私でした。 空港のトイレで、ぅぅ〜〜ん、さすがにアメリカ人用。私の○○○を差し出すと、触れようとするばかりの高さでした(^^;)。まぁ、日本人の中でも 脚、短びの私としては、触れなかっただけでも、よかったなぁ。 その後、バスでボストンの街並みを走り、ホテルのCOURTYARD BOSTON BKOOKLINEに無事到着。 ちなみに今回のツァーは全員で11人。神戸の30代後半の御夫婦。沖縄の30代中盤の御夫婦。東久留米のご婦人。ご婦人2人連れ、お友達でしょうね。 あとは、一人旅の男性が2人。そして息子と私。 ちょっと休んで早速ホテル出て交差しているBeacon Streetをカメラブラブラ片手に歩けば、第一印象はごみの多い街。 この通りは、あとで聞きましたが16日(月)のボストンマラソンの走りがあるメイン通りだそうです。 地下鉄にも乗って、ブラブラ市内見学。日本人がやってるラーメン屋さんで夕食。でもビールのないラーメン屋さんにはびっくり。
4月10日 2日目。 朝、起きて、ホテル近くのスターバックスで朝食。 バックスを出て、の向かいのファーマシーでホテルの上履きのゴム草履を購入。 それからJ.F.ケネディの生家へ。落ちついた住宅街の中にひっそりと構える家をぐるっと見て周り記念写真を。 ホテルに戻り、ゴム草履のタイトなビニル紐を切ってもらいにフロントへ。怪しげな英語と手振りでハサミでちょっきん無事切ってもらいました。
いよいよフェンウェイ球場へ。レッドソックス対マリナーズ戦。今日は地元の開幕とあり、ファンの熱にも力が入ってます。 寒さ対策の“B”マーク入りの毛糸のニット帽を10ドルで頭をおおい、耳まですっぽりと。 プレイボール前には、ジェット3機が空港上空をレフトからライト方向に爆音共に通り抜け。いやぁ、派手な演出。 昼間の試合にもかかわらず、もう寒い寒いといったらありゃぁしない。 そんな中、アメリカ人たちは平気でビールのプラコップを両手にもって、日本だとイニングの変わり目に席を立つのが普通だが、 向こうの人はお構いなしに、しょっちゅう席立ち「Excuse Me」。 そのたびに通路までの同列の人たちは、気になるふりもなく通り道を空けるために席を立つ。 ビール持つ手は、ユラユラ揺れて階段通路のコンクリートには、ユラユラビールがこぼれ、でも誰も気にせずそれが普通のこと、大らかな人たちです。 私もビールを買いにいくんだけど、なんやら売り子のお姉さんが、『IDふにゃり、ふにゃり、ふにゃり』。 そう言われちゃ、ID付きの身分証明書がなくっちゃ、ビールも買えません。 パスポートを持たぬ私は、買うのを諦め。でも息子が買ってくれたビールの美味しかったこと。 寒くはあるが、上半身は着込んでなんとかしのぎ、でも腿から足元だけは防寒NG、こたえます。 ここで、アメリカの全ての球場がそうかは分かりませんが、ピッチャーの投球数が、外野の掲示板に出ます。出るのは、投球数とストライク数、そして ストライク率。松坂もそうだけど、中4日でシーズンを乗り切るには、1回の登板ごとに100球でストップ。その目安でしょうかね。 球場からの帰り道、テレビ朝日の現地取材人のインタビュー。 日本で全国放送で流れるかなぁと期待をもって、イチローの3三振を口惜しがる私です。 イチローを見るのは、これで4回目。オリックス時代の200本安打を打った年の対近鉄藤井寺球場、そしてグリーンスタジアム神戸のソフトバンク戦。 名古屋ドームの近鉄戦、この時は外野で試合前には田口とキャッチボール、逆シングルのポケットキャッチが鮮やかでした。 晩御飯は、球場のあるケンモア駅から歩いて近くの「カラオケスシヤ」で、カツドンとビール子瓶を。息子はオヤコドンを。 そして二人でスシレギュラー一人前、お値打ちでした、8ドルでボリューム満点、味まぁまぁ。
4月11日 松坂、登場。 今日は朝食をホテルで。コーヒーもブロークンエッグサンドイッチを。 そして、球場見学を午前中に。ANAの現地案内は高木大輔君。松坂と同じ名前で、張り切っています。 球場の案内は、レッドソックスの有名案内人ジョンソンさんだったかなぁ。 一言も分からぬ英語を聞きながら、陽にあたりながら球場内3ヶ所のベンチに座り。 グリーン・モンスター上部の席にも座り、230席もあるとか。 ナイターも試合までの時間を使って、地下鉄でボストン美術館へ。 モネもピカソもゴッホもふんだんに展示され、みんな本物に感動、当然ですか。期待してた浮世絵は、歌川国芳だけで、がっかりですが、 すみからすみまで世界の名画、というより小学校、中学校で習った絵がいっぱいで、素直に感動。
この日は、ホテル室内への入室カード閉じ込め事件もあり、大慌てでフロントに説明。カタコト英語では通じず、 紙とボールペンをもらい単語を書き並べるうちに事情を察してくれカードを再発行してくれました。 実際には、私のシャツのポケットに入室カードはあったのですが、思い込みの激しい私には、探し出す余裕がありませんでした。(^^;) この日は、地下鉄のチャーリーカードに現金を補充するという、英語だけの機械に挑戦。もっとも挑んだのは、私ではなく息子ですが、 無事にチャージを完了。
さぁ、いよいよ松坂大輔の登場です。期待の大きさ、声援の質が違います、球場全てを包み込む地響きが、 松坂の登場ともに大音響と共に密に球場を揺るがします。 松坂は1塁側ベンチからスキップ踏んでのライト側へ。キャッチボールも1球そらし、緊張なのか、寒さのせいか。 試合が始まり、1球1球投げるたびに、隣のおじさん、前の席のお姉さん、後ろのお姉さんと、三振を求める英語での歓声、日本語も聞こえてきます。 松坂投手を生で見るのは、2回目。1回目は、3年前の日本シリーズ第6戦。我が愛するドラゴンズが50年ぶりの日本一にあと1勝の時でした。 彼の快投にドラはあえなく敗退、続く7戦も敗けてしまい、おあずけの日本一は口惜しかった。 そんな私がなぜ松坂を見に1万1千キロも離れたボストンへ。彼は日本の宝だからです。
4月12日 帰路へ。 今日は帰国の途に。朝4時25分に起きて、帰りの準備。 ロビーに下りて、入室カードを返し。さぁ、ここでハップニング。 迎えのバスが何かの手続きで来られません。現地案内の大西嬢は、いつものにっこり透きとおった声で、 バスの不着をツアーのみんなに案内です。 タクシー3台をフロントに頼み、でもその後、15分後にバス会社が違うバスの手配完了の案内。 結局は間に合わないとのことで、タクシーに分乗して空港へ。 スピードメーター60で、びゅんびゅん飛ばす運ちゃんは、かなりのハイテク運転。 カーブではキィキィーとタイヤを軋ませながら。チップ少しと合わせ40ドル。 レシートもしっかり40$と書いてもらい、大西さんから立て替えた料金をいただきました。お詫びとのことで、 “Dark Chocolate Covered Cranberries(NET WT. 0.5OZ. ;$6.99)”を全員がいただきました。 ボストンからUA7271でワシントンへ。飛行機に乗る前には、靴を脱いでセキュリティチェック。全員が乗ってから黒人のスチュワーデスが、 飛行機の中央辺りに4人横に並んで座ってるツアーの面々のところに来て、なにやら英語で話しかけてくるではないですか。 私も含めてきょとんとした顔をしていると、今度は「Do you speak English?」。 「No」と答えると、席を替われと身振り手振り。そして誰か我々と替わってくれる人を探しました。我々の席のサイドは、 非常口であるので、緊急時には英語を喋れる人じゃないと、役に立たないというお話でした。 席を替わる時に頭を天上の荷物入れに思いっきりぶつけるというおまけまであり、かなり小ぶりのジェット機ですので、 スユワーデスは一人のみですが、気のいいきびきびしたお姉さんでした。 ワシントンからはANA NH1で成田へ。機内では、行きと同じく、2缶だけ、スーパードライ。 機内食はこれも行きと同じく2回ですが、量が半端じゃありません。平気で食べる隣の台湾の女の子の胃袋は、どうなってるんでしょう。
4月13日 無事帰国。 無事着陸でほっとしました。 成田着15時25分の予定が、早く着き、14時24分に着陸。 中部国際空港への乗り継ぎの間に晩御飯を。空港内の「デカネタ三崎港」で回転寿司とビールを。 無事、常滑の中空に着き、名鉄電車快速特急で名古屋まで。名古屋でJRに乗り換えて、一宮までかみさんに迎えにきてもらい、 家に到着は22時ちょい前でした。
4月14日 日本での2日目。 時差ボケも余り無いのですが、ゆったりした一日。 昼から名古屋に出かけ、池下の古川美術館で「鳥羽美花 型染展〜水の都ベトナム・嵐の大地モロッコ」を観賞。その後、ネットの友達わらじさんの「大砂丘の声」写真展を見ました。会場には同じくネット友達のfuzzhornさんもみえ、一緒にコーヒーを飲んで。
時間は、現地時間です。

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